審査では基準を満たすことが重要です
クレジットカード審査では、基本的に申込者の属性、信用情報を元にカード発行の可否を判断しています。特に、勤務先や勤続年数、年収と信用情報に金融事故が登録されていない事が審査に通る上では重要な要素になってきます。
それで、これらの情報と共に重要な要素として挙げられるのが他社借入総額とその件数になっており、これは申込者の現在の借入状況を確認して今後クレジットカードを保有した場合の支払いが可能か否か?について判断するために重要になってきます。
ですので、審査に通るためには申込の段階で他社借入を含めたこれらの情報が審査基準以上になっている必要があるため、現在その基準を満たしていない人は満たしてから審査への申込を行う必要があるのです。
そして、この審査基準の中でも申込者の現況を把握するために他社借入件数も重要になってきますので、今回の記事で解説します。
他社借入件数とは
先程、クレジットカード審査では他社借入総額や件数が重要な要素になると説明しました。もっとも、現在他社借入総額や件数が全くない=債務が無い人と借入総額や件数が多い=債務が多い人を比べたら、前者の方が今後の支払いには余裕があるため審査では有利になります。
ただ、審査に申し込む人の中には現在全く債務が無いという人ばかりではなく、ある程度債務が残っている人もいますので、審査を行う上ではある程度の判断基準が必要になってくるのです。
そこで、他社借入総額については現在同業他社からの総額でどのくらいの借入があるのか?になり、他社借入件数は何件の金融会社から借入を行っているのか?になります。つまり、1社からのみの借入=他社借入件数は1件、2社からだと2件になるのです。もっとも、これは小学生でも分かります。
審査では他社借入総額よりも件数が重要です
他社借入総額=現在の債務総額になるため、この金額が多ければ多いほど債務が多い=毎月の返済金額が多くなっていますので、クレジットカード会社としては今後の返済において不安が残ってしまいます。
対して、他社借入件数=現在何件の借入があるのか?になるため、この件数が多ければ多いほど色々な金融会社から借入を行っている=多くの金融会社から借入を行ってその管理はきちんと出来ているのか?と思われる可能性があります。
そこでこの両社、一見すると他社借入総額の多い方が現在多額の債務を抱えており現在の日常生活を圧迫している可能性があるため、クレジットカード審査では不利になる=通らない可能性がありますよね?ただ、審査では借入総額よりも借入件数の多い方が不利になる傾向があるのです。
例えば、1社で100万円の借入がある人(A)と、5社で100万円の借入がある人(B)を比べてみましょう。
Aの人は1社から100万円もの借入があるのに対して、Bの人は5社の合計が100万円になっています。
そして、これが審査ではどう判断されるのか?についてですが、Aの人は1社で多額の借入がある=信用力が高いため多額の融資を受けられたのに対して、Bの人は5社合計での金額=信用力が低いため少額の融資を複数の金融会社から受けたと判断されます。
その結果、この両社ではAの人が信用力が高いため他社借入件数の多いBの人より審査では有利になる可能性があります。
ですので、現在他社借入件数の多い人は出来るだけその件数を減らしてから審査への申込を行った方が良いです。
もっとも、他社借入件数が1件でも年収に対してその金額があまりにも多ければ審査で不利になる事は言うまでもありません。
他社借入件数の目安はこのくらい
先程、クレジットカード審査では他社借入総額よりも件数の方が重要になると解説しました。では、肝心の借入件数の目安についてですが、これは私の経験上2~3件以内であればそれほど問題になる事はありません。
この理由としては、過去にこのくらいの他社借入件数での審査可決実績がある事と、これ以上になってくると複数の借入先がある=今後さらに債務が膨らむ可能性があると判断されるためです。
もっとも、現在の他社借入件数が少なければ借入を含めて金融商品の管理がきちんと出来ているという根拠になりますが、借入件数が多いと管理が出来ていないため件数が多くなってしまったとも受け取れるためこれは仕方ありません。